鉄道サラリーマンの銘柄考察

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クオカード?自社商品?「株主優待」目的の投資ってどうなの?【投資目的考察】

2024年5月28日

 お疲れ様です、鉄サラです。皆さん、株主優待ってもらったことはありますか?鉄サラは年に10件ないくらいですが、届くとちょっと嬉しい気分になります!ただし、それが目的かというと…、ということで今日は株主優待を目的とした投資がアリかナシか考察していきます。

 おまけ的に、鉄サラが最近受け取った株主優待も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください!この記事は、約3分で読み終わる内容です。】

 

 

1.結論、株主優待目的の投資はアリなのか

 アリです(笑)。ただし!株主優待の価値をしっかり確認することや、どんな目的の投資にも共通して言えることですが、自分の投資スタイルと照らし合わせて、本当にその銘柄に投資するということが良いのかよく考えて投資しましょう。

 株主優待の価値というのは、例えば、〇千円のカタログギフトを設定している銘柄がたまにありますが、それは本当に金額分の価値があるのでしょうか。あるいは、株主優待限定品や株主限定体験は、あなたにとってどの程度魅力があるでしょうか。ものすごく、デジタルで冷たい表現をすると、株主優待で得られる価値を換算して、投資に対して適切なリターンが見込まれるのならば、それはきっとあなたにとって優良な投資先です。

 ここからは、鉄サラの主観でしかないのですが、ぶっちゃけ優待品ってしょぼいものが多いです。投資前にチェックしているときや、もらって嬉しいこともあるんですが、冷静になると高配当株に投資して買ったほうが良いとなることがほとんどです。もちろん、とっても優良な優待銘柄もたくさんあるんですが、投資していざ届いた時にがっかりすることが無いように気を付けましょう!

 

2.注意が必要な株主優待

 続いて、注意が必要な優待内容についてです。早速ですが、クオカードなどの金券類の優待は気を付けましょう。これには2つの理由があって、まず一つは、換金性が高いため仮に廃止になった際に、減配ほどでないにしろ、株価に与える影響が大きくなりやすいからです。少額のクオカード狙いで投資したら、廃止になった上に株価も下がったとなれば目も当てられません。

 もう1つの理由は、そもそも廃止される可能性が高いということです。クオカード優待を実施している企業としては、買ってきて配っているという状況なので、費用が掛かっていますし、自社製品でもないですから広告効果もありません。また、大株主からみても、配当金なら保有株数に応じてという形で支払われますが、優待では株数によって内容が変わらないことも多く不利な制度ですから、旨味が少なく廃止を求められる可能性が高いです。

 逆説的な考え方ですが、自社商品やサービスを優待としている場合は、廃止の可能性が相対的に低く、優良な優待銘柄と考えられるかもしれません。広告効果もありますし、優待券(割引券)という形であれば、使ってもらうことで利益が発生するということが考えられますからね。

 

3.ANAの優待

 ちょっと休憩がてら、鉄サラが最近受け取ったANA株主優待についてご紹介します!

 ANAANAの航空券を優待価格で購入できる優待券とグループ優待券が年に2回と、今回は違いますがカレンダーを頂くことができます。グループ優待券は空港にあるANAのお土産屋さん等で使える割引券です。いつも、航空券の優待は金券ショップで売ってしまう*のですが、カレンダーはお気に入りで愛用しています!こちらも、また届いたら記事にしてご紹介します。

(*金券ショップでお金に代えて、ANA航空券の優待価格より遥かに安いPeachの航空券を買う原資に回しています(笑)。)

 鉄サラは、飛行機が好きなので、コロナで大変な時に応援する意味も込めてANAの株を取得し現在も持ち続けています。

4.最後に

 株主優待目的の投資に対する考察、いかがでしたでしょうか。ちょっと、今日の内容は淡白というか、当たり前の内容になってしまったかなと若干気がかりですが、鉄サラは割とデジタルな思考回路なので、結局リスクとリターンを計算して…となってしまうわけです。

 リクエストがあれば、魅力的で、リターンが大きいと換算できる銘柄も紹介しますので、コメントやXなどでリクエストをお待ちしています!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

銘柄考察記事のまとめページから、他の銘柄考察記事もチェックしてみてください!

hurikanekuma.hatenablog.com

 

(※本記事は投資を推奨するものではありません。一切の投資については、自己責任でお願いいたします。)

 

 

地銀上位!「7337:ひろぎんホールディングス」はどんな企業?【銘柄考察】【投資】

2024年5月27日

 お疲れ様です、今日はひろぎんホールディングス(以下、ひろぎんHD)についてです!地銀ということで、広島の方にはおなじみといった感じなのでしょうか。鉄サラは、なじみ深い訳ではないのですが、ちょっと変わった株主優待がある事でこの銘柄を知り、銘柄考察記事を書くことにしました!

 それでは、どんな企業なのか5月13日の決算発表(会社ページ)も踏まえ、株価や配当などについても考察していきましょう!この記事は、約4分で読み終わる内容です。】

 

 

1.ひろぎんHDは何の企業?

 ひろぎんHDは、広島銀行を中核に、広島を基盤として銀行業や金融関連事業を展開する企業です!典型的な地方銀行といったグループ体制で、金融主体に非金融も少しといった感じですね。

(引用:株式会社ひろぎんホールディングス 2024年3月期決算ハイライトより)

 ただし、一つ一つは珍しいものではないですが、これだけ揃えているというのは、さすが上位地銀といったところでしょうか。ちなみに、銀行の順位をつける尺度って売上や時価総額あるいは預金残高等、色々あるのですがひろぎんHD(あるいは広島銀行)は、おおよそどの尺度でも10位前後ということで、ちょっと曖昧ですみませんが地銀上位という表現を使っています。

 

2.2024年3月期決算と2025年3月期の見通し

 ここからは、決算と見通しについて見ていきます。

(鉄サラ作成)

 まずはサマリーです。2024年3月期の決算はおよそ1,861億円(昨年度は約1,602億円)の経常収益、最終利益はおよそ277億円(同125億円)で増収増益となっています。2025年3月期の見通しでは、経常収益については非開示としているものの、増益の見通しとなっています。

(引用:株式会社ひろぎんホールディングス 2024年3月期決算ハイライトより)

 2024年3月期の決算を詳しく見ていきましょう。業績ハイライトより、銀行の経常利益のWFチャートを抜粋してきました。ひろぎんHDの経常利益総額が342億円、うち314億円が銀行ということなので、金額的なインパクトとしてはやはり銀行が圧倒的ですね。さて、増減要因ですが、大きな要素は3つです。1つ目は、コア業務純益がしっかり増加していることです。コア業務純益はいわば実力値のようなものですが、貸出金利息や手数料といった本業でしっかり儲かっているとのこと。次に、与信費用の増大ですね。説明資料によると、取引先の業況悪化等を受けて貸倒引当金(≒貸したお金のうち返してもらえないと見込まれるお金)を計上しているとのことで、実際2023年3月期末と比べて銀行単体で118億円ほど貸倒引当金計上額が増加しています。最後に、有価証券関係損益ですが、数字は大きいですが外部環境によるものですので、ここを除くとマイナス圏になるというのは少し気がかりです。

 続いて、2025年3月期の見通しですが、銀行について、コア業務純益は11億円の増、与信費用は94億円の減を見込んでいるとのことですので、この2つが経常利益の主たる増加要因のようです。やや引っかかるのは、最終利益との差額140億円ですね。2024年3月期は65億円でしたから、何か大幅な減損でも見込んでいるのでしょうか。

 

3.現在の株価と指標

 株価グラフと各指標は次の通りです。

(鉄サラ作成)

(鉄サラ作成)

 1株1,223円、1単元100株で12万円ほどとなっています。ここ1年は地銀全体的にですが、きれいな右肩上がりのチャートとなっています。

 PERは12.4倍、配当利回りは3.3%となっています。割安、高配当ではありますが、ずいぶん大人しい数字になってきましたね。以前には、PER10倍割れ、配当利回り5%越えということもあったと思うのですが。

 

4.株主優待について

(引用:ひろぎんHDWebページより)

 普段あまり株主優待はチェックしないのですが、ひろぎんHDはちょっと面白い優待内容なので取り上げます。図の通りなのですが、ザ・広島な優待内容になっています!カタログギフトも瀬戸内地域の特産品などのようです。地域特産品を設定している企業や保有している美術館、球団等個別ではたまにあるのですが、地域関連を3つも用意しているのはとっても面白いですね。鉄サラは、広島は割と好きなので、投資資金に余裕が生まれれば、5,000株保有して広島を優待で満喫したいです!(笑)

 

5.まとめ

 ひろぎんHDについて見てきましたがいかがでしたでしょうか。

 株価、決算ともに好調といった印象でしょうか。銀行という業態上避けられない外部環境の変化による影響には注意が必要ですが、本業でしっかり増益できているのは評価できますね。広島がお好きな方は特に、そうでない方もしっかり配当もあるので、インカムゲイン狙いの方にとっては、悪くない銘柄ではないでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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(※本記事は掲載銘柄への投資を推奨するものではありません。一切の投資については、自己責任でお願いいたします。)

 

 

ほっかほっか亭だけじゃない!「7561:ハークスレイ」はどんな企業?【銘柄考察】【投資】

2024年5月26日

 お疲れ様です、今日は社名とブランド名のギャップがすごいハークスレイについてです!東証スタンダードの銘柄を取り上げるのは、初めてですね。あまり耳にされたことのない社名かと思いますが、実は身近なあのお店を統括する企業なんです。

 それでは、どんな企業なのか5月15日の決算発表(会社ページ)も踏まえ、株価や配当などについても考察していきましょう!この記事は、約4分で読み終わる内容です。】

 

 

1.ハークスレイは何の企業?

 ハークスレイは、ほっかほっか亭の統括と店舗リース・不動産を営む企業です!ほっかほっか亭は皆さんご存じのお弁当屋さんですね。ほっかほっか亭は、直営とFC店舗があるのですが、過去にはFCの運営会社と統括会社、あるいは運営会社間で対立があり、訴訟にも発展するなどする過去があります。その際、ほっかほっか亭から分裂するような形で誕生したのが、「ほっともっと」です。ハークスレイは、もとはほっかほっか亭のFC運営者で、対立の中で統括会社となったわけですが、残念ながらその後は分裂したほっともっとに押される形で、今ではほっともっとがおよそ2,400店舗に対し、ほっかほっか亭は800店舗と3分の1の規模となってしまいました。

(引用:会社ページ(https://www.hokka2-owner.com/washandshine_lp/)より)

 ほっかほっか亭が苦しい中、成長を担っているのが店舗リース・不動産事業です。具体的に、どのような事業を行っているか想像しにくい分野ですね。一言でいえば、店舗運営を総合的に支援するという業態で、営業する場所を確保して貸したり、営業するために必要な人材確保を支援したりということを行っているようです。

(引用:株式会社ハークスレイ 2024年3月期 決算短信より)

 こちらは、着実に稼働店舗数を積み上げていますね。後述しますが、利益面での貢献も大きいので、継続して積み上げていけるかどうかが、この会社の成長性に直結していそうです。

 

2.2024年3月期決算と2025年3月期の見通し

 ここからは、決算と見通しについて見ていきます。

(鉄サラ作成)

 まずはサマリーです。2024年3月期の決算はおよそ468億円(昨年度は約356億円)の売上高、最終利益はおよそ16億円(同10億円)で増収増益となっています。2025年3月期の見通しでも、増収増益の見通しとなっています。

(引用:株式会社ハークスレイ 2024年3月期 決算短信より)

 2024年3月月期の決算を詳しく見ていきましょう。全セグメントで増収増益となっていますね。売上規模でいえば、持ち帰りお弁当事業が最も大きいですが、営業利益では、店舗アセット&ソリューション事業に逆転されており、ほっかほっか亭の利益率が低いことが分かりますね。全体を通じた好調の背景としては、コロナからの回復やインバウンド増・個人消費増などがあるとのことです。大きく伸長している、物流・食品加工についても受注が好調のようで、設備の稼働率が上がるなどの効率化が進み、利益率も良化しています。ちなみに、菓子製造事業では「干し芋」が人気商品のようで、高級スーパなどへ卸しているとのこと。ほっかほっか亭が作る、というわけではないにしろ、干し芋、気になりますね!

 続いて、2025年3月期の見通しですが、こちらはセグメント別の情報は開示されておらず。トレンドとしては、2024年3月期に引き続き全事業で好調を維持できると見込んでいるようです。鉄サラが気になったのは、ほっかほっか亭事業ですね。かなり利益率は低いですし、店舗数も減少が続いており、事業の在り方を見直すべきのようにも思えます。

 

3.現在の株価と指標

 株価グラフと各指標は次の通りです。

(鉄サラ作成)

(鉄サラ作成)

 1株780円、1単元100株で8万円ほどとなっています。ここ1年の値動きは決算でややカクついていますが、若干上昇というところですね。直近決算でも大きく下げましたが、以降だらだらとは下げず、横ばいといったところでしょうか。

 PERは8.0倍、配当利回りは3.3%となっています。割安、高配当ですね。短期的には、利益率が大きいビジネスではありませんし、長期的には内需の減少という事業環境の悪化が目に見えていますので、評価が低いのは致し方ない所でしょうか。

 

4.まとめ

 ハークスレイについて見てきましたがいかがでしたでしょうか。

 判断が難しい銘柄で、PERの数値の通り、決して高く評価できる事業内容や経営状況ではないのですが、コロナ後はしっかり増収増益を続けてきています。配当金も、2022年3月期の復配以降は、毎期増配しており、まだまだ配当性向にも余裕があり、短期的には面白い投資先かもしれません。

 また、あまり主眼を置くべきところではないのかもしれませんが、クオカードの株主優待というのが、鉄サラ的にはマイナスポイントですね。もらってうれしいのは違いないんですが、改悪時の株価下落リスクのほうが大きい印象ですし、自社製品があるのでそちらに転換すれば良いのに!と思ってしまいました。(干し芋が欲しい!笑)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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(※本記事は掲載銘柄への投資を推奨するものではありません。一切の投資については、自己責任でお願いいたします。)

 

 

【最強指数か?】新NISA投資先の大本命!?S&P500を解説!【指数解説】

2024年5月25日

 お疲れ様です、鉄サラです。今日もちょっと変化球のような記事になってしまうのですが指数解説として、S&P500について、解説します!この記事は、約4分で読み終わる内容です。】

 

 

1.S&P500ってなに

 投資をやっている方なら、知らない人はいないというほど超有名なS&P500ですが、その中身って何かご存じでしょうか。S&P500とは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスというアメリカの企業が算出する、米国株の主要企業の株価動向を表す指数の1つです。他に指数と呼ばれるものには、米国でいえばNYダウやナスダック、日本では日経平均TOPIXなどがありますね。

 では、なぜ多くの人がS&P500へ投資を行うのでしょうか?それは、単に500銘柄に分散して投資ができるだけでなく、S&P500に採用されるには、厳しい条件がありそのもとで採用された、いわば優良銘柄が500種類組み合わされている指数だからです。そして、その構成500銘柄については、年に4回、条件を満たしているかに限らず企業の状況を分析し、米国の主要企業としてS&P500を構成するに相応しい銘柄か等が総合的に判断され、入れ替えが行われています

(鉄サラ作成)

 そして、その結果、指数は高いパフォーマンスを示しています。もちろん、奮わない時期も過去にはありますし、将来もこの指数の高いパフォーマンスが約束されている訳ではありませんが。

 

2.どうやって投資すれば良いか?

 どうでしょう、S&P500とっても魅力的ではないですか?では、どうやって投資すれば良いのでしょうか。実は、指数といえど、ETF(上場投資信託)という形でおそらくすべての証券会社から普通の個別銘柄のように購入することが可能です。他にも、投資信託でももちろん購入が可能ですし、ネットで検索していただければ無限に出てくると思います(笑)。ちなみに鉄サラは、eMaxis Slim S&P500という投資信託を通じてS&P500に投資をしています。

 比較すると、少しずつ違いがあり、どれが良いのかなどは、また近いうちに記事にできればと考えているので、もう少しお待ちいただけると嬉しいです。

 

3.投資家の最高峰、ウォーレン・バフェット氏の妻への遺言

 さて、ちょっと話はそれるんですが、ウォーレン・バフェットのことをご存じでしょうか?1930年生まれの米国人投資家で、世界三大投資家の1人に数えられる、最高峰の投資家です。そんな彼は、投資のプロではない妻に対して、遺言として「遺産の90%をS&P500に投資するように」と指示をしていると明かしています。これはつまり、投資のプロではない人に対して、S&P500は最適の投資先だと考えているということになるのではないでしょうか。

 1つ注意して欲しいのは、S&P500は米国、ドルがベースの資産でバフェット氏の妻は米国在住に対し、鉄サラやこの記事を読んでいるあなたおそらくもおそらくは日本在住、日本円で生活しているということです。鉄サラとしても、自分自身S&P500への投資割合は5割程度と大きいですが、さすがに90%というのはリスクが高すぎると感じます。

 

4.最後に

 S&P500について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。魅力的な指数は、他にもたくさんあるのですが、トップクラスに有名で、鉄サラとしても最も投資している指数なので、初めての指数解説にS&P500を選んでみました。

 やはり、鉄サラとしては新NISAには最もS&P500が適していると考えています。(新NISAについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、一緒にチェックしてみてください。)とはいえ、何が最適かというところについては、様々な意見がありたくさんのブログや企業の記事になっているので、ぜひ色々な意見に耳を傾けて頂けてみるのが良いでしょう!もし、こんな投資が最適では?などあれば、鉄サラにも教えてください!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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(※本記事は投資を推奨するものではありません。一切の投資については、自己責任でお願いいたします。)

 

 

株?債券?それとも投資信託?結局、何を買えば良いの?【投資対象考察】

2024年5月24日

 お疲れ様です、鉄サラです。突然ですが、みなさん投資されてますか?このブログの読者の方はYESの方が多いと答えて頂ける方が多いと思いますが、NOの方もいらっしゃることでしょう。でも、実はNOの方って裏返すと、現金や銀行預金という形に投資していると言えませんか?ちょっと穿った見方だというのは十分に理解しつつも、今日はそんな話も交えた記事になります。この記事は、約4分で読み終わる内容です。】

 

1.投資?資産運用?

 投資や資産運用って、皆さん必ず1度は聞いたことがある単語だでしょうし、具体的にも「株を買うこと」かなみたいにイメージがつく方が多いです。ただ、反対に抽象化というか、もっと広いあるいは本質的な意味での投資や資産運用って考えたことないのではないでしょうか。

 

 厳密に表現すると、長くてかえって伝わらなくなっちゃうので、鉄サラの表現ですみませんが、投資や資産運用とはどういう形で価値を保存するかということが本質的な意味です。多くのサラリーマンの基本的な流れで説明をすると、働いて生み出した価値を会社からあなたは現金という形で受け取り、それをそのまま現金で、あるいは株や債券を購入(=変換)して保存(=運用)するのかということです。

 ですから、投資せず現金や銀行預金しかありませんという方も、その形で運用しているということになります。また、投資していない状態なら価値は変動しないという違いがあると考える方もいらっしゃいますが、価値というのは相対的なものなので注意が必要です。例えば、数年前マクドナルドのハンバーガーは1個100円でしたので、ハンバーガー100個と1万円の価値は同じでした。しかし、いまでは170円ですからおよそ59個と1万円の価値が同じで、すごく単純に考えると、40%も現金の価値が下がっているのです。(ハンバーガーの価値が70%上がったとも考えられます。)

 長くなりましたが、何が言いたかったかというと、投資、資産運用からは逃げられないということ。株で損をしたくない!というのもよくよく理解できますが、タンス預金にも、他の物の価値が上がり(≒インフレ・物価高騰)結果的に損するリスクは大いにあるのです。

 

2.株か債券か

 では、どういう形で価値を保存するのが良いのか、つまりは何に投資すればよいのかということですが、結論として株と債券が有力な候補になります。(結論に至る過程は、長くなるので、今日は割愛させてください。)

 株を買う…会社に出資する。株を買った分だけ、その会社を保有するということ。

 債券を買う…会社にお金を貸す。そのお金で会社が事業を行い稼ぎ、返済日になると貸したお金に利子を足した金額を返してもらえる。

株と債券はざっくりこんな感じです。株は、会社の価値が下がる(≒稼ぐ力が下がる)と連動して株価も下がりますが、債券は返済日が来れば貸したお金が返ってくるということなので、株はリスクが大きく、債券はリスクが低いと言えます。ただし、どちらも会社がつぶれるとお金が返ってこない可能性が高いなど、他にもリスクがあるものです。

 結局どちらを買えば良いのか、という話ですが、一般的に、株はハイリスクハイリターン、債券はローリスクローリターンです。株と債券を組み合わせて購入する、というのがベターでしょう。

 

3.個別か投資信託

 ところで、投資信託はどっちなの?とお思いの方もいるのではないでしょうか。よく間違われるのですが、投資信託というのは、複数の株や債券などを組み合わせたものです。株や債券だけのもの、株+債券、株+不動産などなどたくさんの種類があります。

 では、投資信託と個別の株や債券(NTT株、ソフトバンクグループ社債といった特定の会社の株や債券)どちらが良いのでしょうか。ちょっとずるい答えなのですが、これも両方買うのが鉄サラの答えです。株や債券は分散(=色々な会社の株や債券を買う)しておくことで、リスクを下げられます。そのためには、あらかじめ組み合わされた投資信託が有利ですが、投資信託には必ずしも良い銘柄だけに投資できるわけではない(魅力が低い企業の株も買ってしまう)というデメリットがあります。

 ですので、投資信託で分散しリスクを下げながら、魅力が高い企業の株を個別で買うと鉄サラ的にはベターです。

 

4.まとめ

 投資対象考察、いかがでしたでしょうか。難しいテーマで、説明の具合が適切かどうかかなり不安です。長くて読みずらかった、説明が無くてわからないなど、感想を教えてもらえるととっても嬉しいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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(※本記事は投資を推奨するものではありません。一切の投資については、自己責任でお願いいたします。)

 

 

株価好調!「9104:商船三井」はどんな企業?【銘柄考察】【投資】

2024年5月23日

 お疲れ様です、今日は三井グループで海運業を営む商船三井についてです!昨日は、三菱グループ三菱地所を記事にしましたが、やはり旧財閥系のグループはすごいですね。実は、先日記事にした王子HD三井グループ。幅広い業界に首位級の企業をたくさん抱えています。

 それでは、どんな企業なのか4月30日の決算発表(会社ページ)も踏まえ、株価や配当などについても考察していきましょう!この記事は、約6分で読み終わる内容です。

 

 

1.商船三井は何の企業?

 商船三井は、LNG船などの不定期船に強い大手海運企業です!LNG船というのは、そのままですが、LNG液化天然ガスを運ぶタンカーで、商船三井は世界首位の94隻(2023年3月時点)を保有しているそうです。日本でLNGは、火力発電の燃料などに使われており、直近で輸入量は減少傾向であるものの安定した需要が存在しており、当然その輸送という役割も継続的に必要となります。

(引用:商船三井Webページhttps://www.mol.co.jp/various-vessels/lng_carrier/より)

 ところで、みなさん海運と言えばコンテナというイメージ、ありませんか?もちろん、商船三井もコンテナ輸送に携わっているのですが、そのほとんどを関連会社である、Ocean Network Express(ONE)が担っています。ONEは、日本の大手海運企業3社(商船三井日本郵船川崎汽船)が出資する企業で、もともとは3社それぞれで行っていた定期ンテナ船事業を統合し引き継ぐ形で事業を行っています

 ONEへの統合前は、各社のコンテナ船事業は厳しい状況でしたが、規模*のメリットを活かした効率的な経営により、現在はしっかり利益が出る会社へと成長することができています。

*ONEはコンテナ船の運航規模で世界6位(執筆時点)。

(引用 https://www.one-line.com/ja/standard-page/ocean-network-expressより)

 長くなってしまったんですが、最後にもう1つ。商船三井は不動産事業など非海運事業への事業領域拡大に力をいれています。海運事業というのは、市況の影響が大きく利益に波があるため、安定的な事業をグループに取り込むことで、長期的に利益を出し続けることが目的なようです。ちなみに、市況とはざっくり船賃の変動のことで、景気が良く輸送したいものが多い時は、船が足りなくなるので船賃は上がりますが、船が余っているときは下がるという具合です。

ダイビル本館(https://www.daibiru.co.jp/office_osaka/honkan/より引用)

 

2.2024年3月期決算と2025年3月期の見通し

 ここからは、決算と見通しについて見ていきます。

(鉄サラ作成)

 まずはサマリーです。2024年3月期の決算はおよそ1.62兆円(昨年度は約1.61兆円)の売上高、最終利益はおよそ2,617億円(同7,961億円)と昨年度と比べると増収ですが大幅な減益となっています。2025年3月期の見通しでも、増収減益の見通しとなっています。2期連続で増収減益ですが、これにはからくりがあって、前述のONEに関連する収益が売上高には計上されず、経常収益に計上されます。また、2023年3月期はコロナの影響により、コンテナ運賃が暴騰し、ONEの収益も大幅増となっていました。ですので、2023年3月期は最終利益が非常に大きな数値となっており、そこと比べると減益という形です。

(引用:株式会社商船三井 2023年度通期決算説明資料より)

 2024年3月月期の決算を詳しく見ていきましょう。決算説明会資料より事業別内訳の資料を引用してきました。上段の数字が売上高、下段が経常損益です。前述の通り、コンテナ船事業の経常利益は前期比▲5,686と大きく減少しています。数字のインパクトではコンテナ船事業の影響が圧倒的ですが、ドライバルク船という鉄鉱石や石炭などをばら積みし輸送する事業を除き他すべての事業で増益となっています。ドライバルク船事業は、中国経済の減速影響を受けての減益とのことですが、各事業通じて、長期契約を締結し、市況に左右されず安定した収益を確保できる形に転換を進めることで増益に繋げているとのこと。

(引用:株式会社商船三井 2023年度通期決算説明資料より)

 続いて、2025年3月期の見通しの詳細ですが、同様の資料を引用してきました。事業ごとに、波があるものの、全般としては横ばいというところでしょうか。調整の▲269億円というのが気になるのですが、こちらは資料や説明会動画を見ても詳細を見つけられず…。ここ数年を見ると、上方修正を出すことも多いので、今回も期待したいところですが、やはり市況次第というところでしょうか。

 

3.現在の株価と指標

 株価グラフと各指標は次の通りです。

(鉄サラ作成)

(鉄サラ作成)

 1株5,074円、1単元100株で51万円ほどとなっています。ここ1年の株価は上下しながらも、上昇基調を維持していますね。

 PERは8.6倍、配当利回りは3.5%となっています。一時的に10%近い超高配当銘柄になっていた時期もあったのですが、落ち着いてきましたね。とはいえ、割安水準ですし、配当も高配当と言える水準です。

 

4.まとめ

 商船三井について見てきましたがいかがでしたでしょうか。

 海運株は、以前にも大きく上昇していたことがあるのですが、その後リーマンショックを境に大きく下落しコロナ影響の好市況が訪れるまで長らく安値が続くという状態でした。ただ、当時とは違い、商船三井も安定的に利益が出るようしっかり備えているので、鉄サラとしては、長期的に安値のいわば暗黒時代の再来はないと考えています。

 事業内容から、安定したリターンが期待できる銘柄か微妙なところですね。むしろ、コロナの時のように、他の銘柄と違うタイミングで好業績となる可能性があるため、その観点から投資してみるのが面白いかもしれません。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

銘柄考察記事のまとめページから、他の銘柄もチェックしてみてください!

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(※本記事は掲載銘柄への投資を推奨するものではありません。一切の投資については、自己責任でお願いいたします。)

 

 

丸の内の大地主!「8802:三菱地所」はどんな企業?【銘柄考察】【投資】

2024年5月22日

 お疲れ様です、今日は三菱グループの主要企業で総合不動産業を営む三菱地所についてです!「三菱地所」って存在感が凄いというか、凄みのある社名だと感じるのは鉄サラだけですか?地所って言うと本来、場所と似たような意味を指す単語だったりするんですが、もはや地所=三菱地所と脳内変化されちゃいますが、きっとこれは鉄サラだけではないはず…!

 それでは、どんな企業なのか5月10日の決算発表(会社ページ)も踏まえ、株価や配当などについても考察していきましょう!この記事は、約6分で読み終わる内容です。】

 

 

1.三菱地所は何の企業?

 三菱地所は、日本の一等地、東京・丸の内が基盤の総合不動産企業です!鉄サラと同じく、関西の民には丸の内と言われてもピンと来ないと思いますが、ざっくり東京駅の真正面の一帯のようです。さらに、丸の内の両脇には、有楽町、大手町というエリアがありますが、このエリアにも多数の物件を有しており、むしろ三菱地所の最大の特徴として、東京駅周辺エリアに保有物件が集積していると考えたほうが良いかもしれません。

(引用:三菱地所株式会社 アセットブック2022/3より)

 すでに出来上がっているアセットを賃貸するなどして、利益を出していくのはもちろんですが、次々と周囲の土地を巻き込んだ再開発も行っています。現在進行中のプロジェクトとしては、TOKYO TORCH Projectsがあり、このプロジェクトのシンボルタワーとなるTorch Towerは2028年に高さ日本一(約390m)のビルとして竣工する予定とのことです。

(引用:https://tokyotorch.mec.co.jp/

2.2024年3月期決算と2025年3月期の見通し

 ここからは、決算と見通しについて見ていきます。

(鉄サラ作成)

 まずはサマリーです。2024年3月期の決算はおよそ1.5兆円(昨年度は約1.4兆円)の売上高、最終利益はおよそ1,684億円(同1,653億円)と昨年度と比べると増収増益で、いずれも過去最高更新となっています。さらに、2025年3月期の見通しでも、増収増益の見通し、いずれも連続での過去最高更新となっています。絶好調ですね。

(引用:三菱地所株式会社 2023年度決算説明プレゼンテーション資料より)

 2024年3月月期の決算を詳しく見ていきましょう。決算説明会資料よりPLを引用してきました。オフィス・商業ビルなど、丸の内エリアのビルを含むコマーシャル不動産事業が数字の規模も大きく好調ですね。海外事業の大きなマイナスが気になりますが、前年度の大型物件売却による一過性の反動減とのことなので、大きな問題ではなさそうです。

 また実は、経常利益では前年度比マイナスとなっています。投資有価証券等の売却益を特別利益に計上することで、最終増益を達成しているのです。毎年できるものではないですし、どう捉えるかが難しい所ではありますが、鉄サラ的には上手い経営をしているなという印象を受けました。

(引用:三菱地所株式会社 2023年度決算説明プレゼンテーション資料より)

 続いて、2025年3月期の見通しの詳細ですが、同様の資料を引用してきました。2024年3月期とは逆転して、コマーシャル不動産、丸の内事業が減益、海外事業が増益をそれぞれ見込んでいますね。投資マネジメント事業も大幅増益ですが、これは会計上の問題のようですのでスルーして良いでしょう。

 ところで、売却益の計上が大きいと、貸せる物件が無くならないか?と心配になりませんか?鉄サラはなりました(笑)。でも、どうやら回転型資産という考え方があるようで、そんなことにはならないようです!回転型資産とは、例えば、土地を100億円で購入し、10億円でビルを建て、それをセットで120億円で売るというイメージです。例の内容ですと、総投資が110億円で売却額が120億円ですので、10億円の売却益が出るということになります。ただ、このモデルは毎年大規模物件が取得・売却できるわけではなく、購入時と売却時で不動産マーケットが同じとも限らないので、利益の波やリスクが比較的大きい事業と言えるでしょう。

 

3.現在の株価と指標

 株価グラフと各指標は次の通りです。

(鉄サラ作成)

(鉄サラ作成)

 1株2,625円、1単元100株で26万円ほどとなっています。ここ1年株価は好調でしたが、直近では下落してしまっていますね。

 住宅用不動産販売の状況が、芳しくないことに加え、長期的には金利の上昇による不動産需要減退の懸念があることなどが影響していそうです。ただし、三菱地所は、丸の内エリアの不動産から安定した賃料を期待できる点で、底堅さという意味では他社に勝っているのではないでしょうか。

 PERは19.2倍、配当利回りは1.6%となっています。ここ1年の上昇で、割安感はなくなりましたね。同業他社と比較しても、やや割高水準で、繰り返しになりますが丸の内のプレミアムが株価に反映されていそうです。

 

4.まとめ

 三菱地所について見てきましたがいかがでしたでしょうか。

 なんといっても丸の内の大地主というイメージは抜けないんですが、海外でもしっかり稼いでいたり、記事の中では記載しませんでしたが、大阪の一等地うめきたのグラングリーンにも携わっていたりと、総合不動産らしく幅広く事業を展開しています。

 投資対象としてみると、不動産市況に影響を受ける事業内容でありながら、丸の内の大地主であることで底堅さもあり、バランスの良い銘柄ですね。また、2030年度まで毎期3円の累進配当導入、2024年度から2026年度まで毎期500億円程度の自社株買いを想定との記載が決算資料にあり、株主還元に力を入れているというのは評価できるポイントです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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(※本記事は掲載銘柄への投資を推奨するものではありません。一切の投資については、自己責任でお願いいたします。)