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ほっかほっか亭だけじゃない!「7561:ハークスレイ」はどんな企業?【銘柄考察】【投資】

2024年5月26日

 お疲れ様です、今日は社名とブランド名のギャップがすごいハークスレイについてです!東証スタンダードの銘柄を取り上げるのは、初めてですね。あまり耳にされたことのない社名かと思いますが、実は身近なあのお店を統括する企業なんです。

 それでは、どんな企業なのか5月15日の決算発表(会社ページ)も踏まえ、株価や配当などについても考察していきましょう!この記事は、約4分で読み終わる内容です。】

 

 

1.ハークスレイは何の企業?

 ハークスレイは、ほっかほっか亭の統括と店舗リース・不動産を営む企業です!ほっかほっか亭は皆さんご存じのお弁当屋さんですね。ほっかほっか亭は、直営とFC店舗があるのですが、過去にはFCの運営会社と統括会社、あるいは運営会社間で対立があり、訴訟にも発展するなどする過去があります。その際、ほっかほっか亭から分裂するような形で誕生したのが、「ほっともっと」です。ハークスレイは、もとはほっかほっか亭のFC運営者で、対立の中で統括会社となったわけですが、残念ながらその後は分裂したほっともっとに押される形で、今ではほっともっとがおよそ2,400店舗に対し、ほっかほっか亭は800店舗と3分の1の規模となってしまいました。

(引用:会社ページ(https://www.hokka2-owner.com/washandshine_lp/)より)

 ほっかほっか亭が苦しい中、成長を担っているのが店舗リース・不動産事業です。具体的に、どのような事業を行っているか想像しにくい分野ですね。一言でいえば、店舗運営を総合的に支援するという業態で、営業する場所を確保して貸したり、営業するために必要な人材確保を支援したりということを行っているようです。

(引用:株式会社ハークスレイ 2024年3月期 決算短信より)

 こちらは、着実に稼働店舗数を積み上げていますね。後述しますが、利益面での貢献も大きいので、継続して積み上げていけるかどうかが、この会社の成長性に直結していそうです。

 

2.2024年3月期決算と2025年3月期の見通し

 ここからは、決算と見通しについて見ていきます。

(鉄サラ作成)

 まずはサマリーです。2024年3月期の決算はおよそ468億円(昨年度は約356億円)の売上高、最終利益はおよそ16億円(同10億円)で増収増益となっています。2025年3月期の見通しでも、増収増益の見通しとなっています。

(引用:株式会社ハークスレイ 2024年3月期 決算短信より)

 2024年3月月期の決算を詳しく見ていきましょう。全セグメントで増収増益となっていますね。売上規模でいえば、持ち帰りお弁当事業が最も大きいですが、営業利益では、店舗アセット&ソリューション事業に逆転されており、ほっかほっか亭の利益率が低いことが分かりますね。全体を通じた好調の背景としては、コロナからの回復やインバウンド増・個人消費増などがあるとのことです。大きく伸長している、物流・食品加工についても受注が好調のようで、設備の稼働率が上がるなどの効率化が進み、利益率も良化しています。ちなみに、菓子製造事業では「干し芋」が人気商品のようで、高級スーパなどへ卸しているとのこと。ほっかほっか亭が作る、というわけではないにしろ、干し芋、気になりますね!

 続いて、2025年3月期の見通しですが、こちらはセグメント別の情報は開示されておらず。トレンドとしては、2024年3月期に引き続き全事業で好調を維持できると見込んでいるようです。鉄サラが気になったのは、ほっかほっか亭事業ですね。かなり利益率は低いですし、店舗数も減少が続いており、事業の在り方を見直すべきのようにも思えます。

 

3.現在の株価と指標

 株価グラフと各指標は次の通りです。

(鉄サラ作成)

(鉄サラ作成)

 1株780円、1単元100株で8万円ほどとなっています。ここ1年の値動きは決算でややカクついていますが、若干上昇というところですね。直近決算でも大きく下げましたが、以降だらだらとは下げず、横ばいといったところでしょうか。

 PERは8.0倍、配当利回りは3.3%となっています。割安、高配当ですね。短期的には、利益率が大きいビジネスではありませんし、長期的には内需の減少という事業環境の悪化が目に見えていますので、評価が低いのは致し方ない所でしょうか。

 

4.まとめ

 ハークスレイについて見てきましたがいかがでしたでしょうか。

 判断が難しい銘柄で、PERの数値の通り、決して高く評価できる事業内容や経営状況ではないのですが、コロナ後はしっかり増収増益を続けてきています。配当金も、2022年3月期の復配以降は、毎期増配しており、まだまだ配当性向にも余裕があり、短期的には面白い投資先かもしれません。

 また、あまり主眼を置くべきところではないのかもしれませんが、クオカードの株主優待というのが、鉄サラ的にはマイナスポイントですね。もらってうれしいのは違いないんですが、改悪時の株価下落リスクのほうが大きい印象ですし、自社製品があるのでそちらに転換すれば良いのに!と思ってしまいました。(干し芋が欲しい!笑)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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(※本記事は掲載銘柄への投資を推奨するものではありません。一切の投資については、自己責任でお願いいたします。)